2005年9月20日から坂戸パソボラ会員3人体制のサポートに参加することになりました。チームリーダーは「できマウス」シリーズの開発者でもあるMさんです。サポートに同席できることは絶好の勉強の機会と思い記録係を受け持ちました。
サポートの依頼者は「インターネットで情報の交換やブログを作りたい」という、意欲に燃えた自宅療養中のALS患者さんです。チームリーダーはあらかじめサポートの内容と要員をFAXで依頼者宅へ送っておきました。現在の状態を拝見したうえでこれからのサポートのイメージを得たいという理由から次のような事から始めました。
・マウスの丸味がじゃまして掴めないのでクリックが難しい、厚さ1センチぐらいの平べったいものであれば嬉しい。(本人談)
・右手人差し指で操作はできるが、そのパットまで手首を持って行くことと、パソコンの厚みがじゃましていて、パソコンの上に手をのせるのにも一苦労がありそうでした。
・マウスの縦の動きは動かしやすいが横の動きは難しそうでした。
・マウスを使用してピートの体験をワードパットでフォント20ポイントで試しました。
・マウスの先は、あいうえおの文字一つ一つに確実に行くが、文字盤のあ〜ん迄の距離がありすぎるとの感想でした。
・ピートのスキャンを試しましたが、やはりタイミングを捕らえるのが難しいそうでした。
・動かすと字のところでクリックを音で知らせます。クリックの時間も設定できるので、3秒で試したら長すぎるとの感想でした。
開始より1時間あまりが過ぎたので、終了の時間を告げましたら本人はもっとやりたいということでした。
お身体への疲労が懸念されましたが、入力を助ける様々なソフトがあることを次に紹介していきました。
・文字盤を自由な大きさに替えられ、文字も拡大でき選んだ文字は色が替わるしスキャンもあるようでしたが、前回使った単語などを記憶しておく学習機能はありませんでした。
1.入力した文字をしゃべらせることができましたが、スキャンのタイミングが難しかった。
・マウス事態が小さく力もいらないようで使いやすそうでした。
・音声も出ることがわかりました。
今日はマウスを掌で掴むのにも難しそうでしたが、さわりの部分の体験と入力支援ソフトの紹介をして、次回までにMさんが入力スイッチを試作してみることになりました。
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